Be before Become|「なる前に、そう在れ。」人生を変える行動の考え方

「こうなれたら始めよう」

私たちは、ついそう考えてしまいます。

痩せたら運動を楽しもう。

お金に余裕ができたら投資を勉強しよう。

自信がついたら挑戦しよう。

時間ができたら家族との時間を大切にしよう。

仕事が落ち着いたら、自分のやりたいことを始めよう。

でも、ある時から私は逆ではないかと思うようになりました。

結果が出たから、その人になるのではない。

先に、その人として行動するから、少しずつ結果が近づいてくる。

Evolve Worksでは、この考え方を、

Be before Become.

と呼んでいます。

日本語にするなら、

「なる前に、そう在れ。」

です。

この記事では、この言葉に込めた意味と、実際の生活でどう使えばいいのかを書いてみます。


Be before Becomeとは何か

Be before Become.

直訳すると、

「Become(〜になる)の前に、Be(〜である)」

という意味です。

少し分かりにくいかもしれません。

たとえば、

「健康な人になりたい」

と思ったとします。

普通なら、

体重が減った。

体力がついた。

マラソンを完走した。

そこで初めて、

「自分は健康的な人間だ」

と思うかもしれません。

でもBe before Becomeでは順番を逆にします。

まだ理想の体ではなくても、

「健康を大切にする人なら、今日は何をするだろう?」

と考えます。

少し歩く。

水を飲む。

食べすぎない。

早めに休む。

その行動を先に始めます。

すると少しずつ、

行動が変わる。

習慣が変わる。

結果が変わる。

そして、いつの間にか理想としていた自分に近づいていきます。

私は、この順番の方が人生を変えやすいと思っています。


結果を待っていると、いつまでも始まらない

以前の私は、

「もう少し条件が整ってから」

と考えることがありました。

でも、よく考えると条件が完全に整う日はほとんどありません。

仕事はある。

家族との予定もある。

疲れている日もある。

お金にも限りがあります。

完璧なタイミングを待っていたら、何年も過ぎてしまいます。

だから最近は、

できるようになってから始めるのではなく、できる範囲で先に始める

ようにしています。

大きく始める必要はありません。

むしろ、小さくていい。

重要なのは、

「理想の自分ならどうするか」を今日の行動に少しだけ入れること

です。


「マラソンランナーになる前」に走り始める

分かりやすいのが、ランニングです。

フルマラソンを完走した人だけがランナーなのでしょうか。

私はそうは思いません。

まだ42.195kmを走ったことがなくても、

シューズを履いて外へ出る。

少しずつ距離を伸ばす。

疲れた日は休む。

食事や睡眠を意識する。

次の練習を考える。

こうした生活をしているなら、すでにランナーとして生き始めています。

大会当日に突然ランナーになるわけではありません。

何か月も前から、その人として生活している。

そして完走は、その積み重ねが数字として現れる一日です。

私はここにBe before Becomeの本質があると思っています。

結果は最後にやってきます。

最初に変わるのは、行動です。


「成功したらブログを書く」ではなく、書く人になる

ブログも同じです。

アクセスが増えたらブロガーになる。

収益が出たら本気になる。

そう考えていたら、最初の時期を乗り越えられません。

始めたばかりのブログは、ほとんど読まれないことがあります。

何時間かけて記事を書いても、アクセスがほぼない。

それでも、

記事を書く。

読みやすく直す。

サイトを改善する。

過去の記事を見直す。

読者にとって何が役立つのか考える。

それを続けます。

私はまだ理想のサイトが完成したとは思っていません。

でも、

「良いメディアを運営する人なら今日は何をするか」

と考えれば、やることはあります。

一本の記事を良くする。

一か所デザインを直す。

一つ読者の悩みを解決する。

それを先にやります。

成果が出てからプロらしく行動するのではありません。

プロらしく行動するから、少しずつ成果が追いついてくる。

そんな順番です。


お金も「豊かになってから」では遅い

お金についても同じだと思っています。

「もっと稼げるようになったら貯金する」

「余裕ができたら投資する」

そう思うことがあります。

でも収入が増えれば、支出も増える可能性があります。

だから私は、

「お金に余裕がある人になってから管理する」

のではなく、

今から、お金を丁寧に扱う人として行動する

方がいいと思っています。

必要のない見栄に使わない。

分からないものに大金を賭けない。

生活を壊すほどリスクを取らない。

少額でも積み上げる。

長く市場に残る。

資産額が大きいから、その考え方を持つのではありません。

その考え方を持ち続けた結果として、資産が増えていく方が自然です。


家族も「時間ができてから」ではなく、今大切にする

これは仕事やお金より大切かもしれません。

忙しいと、

「仕事が落ち着いたら」

「もう少し余裕ができたら」

家族との時間を増やそうと思うことがあります。

でも、家族との時間は待ってくれません。

子どもは成長します。

今しかない年齢があります。

今しかない会話があります。

だから、

「良い父親になれたら家族を大切にする」

ではありません。

家族を大切にする行動を今日選ぶから、少しずつ良い父親になっていく。

私はそう考えています。

10分でもいい。

一緒に遊ぶ。

話を聞く。

食事をする。

スマートフォンを置く。

特別なイベントではありません。

普通の日の普通の時間です。

でも人生を振り返ったとき、こういう時間が大きな意味を持つのではないでしょうか。


アイデンティティは結果より先に作れる

私たちは、

「私はこういう人間だ」

というイメージに合わせて行動することがあります。

私は運動が苦手だから走らない。

私は三日坊主だから続かない。

私は文章を書く人ではない。

私は投資に向いていない。

こう決めてしまうと、その通りの行動を選びやすくなります。

でも逆もできます。

「私は毎日運動する人」

と無理に思い込む必要はありません。

もっと小さくていい。

「私は健康を大切にする人だから、今日は10分歩く」

「私は学ぶ人だから、今日は2ページ読む」

「私は家族を大切にする人だから、今日は一緒に夕食を食べる」

これなら現実的です。

行動が一回生まれます。

その行動を繰り返す。

すると、

「自分はこういうことをする人だ」

という証拠が少しずつ増えていきます。

私は、アイデンティティとは宣言だけで作るものではなく、

毎日の小さな証拠で作っていくもの

だと思っています。


日本の「型から入る」は意外と理にかなっている

日本には、

「まず形から入る」

という言い方があります。

場合によっては少し悪い意味でも使われます。

道具だけ揃える。

見た目だけ真似する。

それでは意味がありません。

でも私は、「型から入る」という考え方そのものは悪くないと思っています。

茶道。

武道。

書道。

仕事。

最初から自分流ではなく、まず基本の型を繰り返します。

型を繰り返すうちに、少しずつ体に染み込みます。

人生も似ています。

自信がついてから堂々とするのではなく、まず姿勢を整える。

健康になってから運動するのではなく、まず歩く。

文章が上手くなってから書くのではなく、まず書く。

内面が変わるのを待たず、行動の型を先に作る。

すると内面も少しずつ後から変わってきます。


「演じること」とは違う

ここは大切です。

Be before Becomeは、

「成功者のふりをしよう」

という話ではありません。

お金がないのに高級品を買う。

実績がないのに大きく見せる。

分からないのに分かったふりをする。

それは私が考えるBe before Becomeとは逆です。

見た目を理想の人に似せるのではありません。

行動を理想の人に近づける。

ここが重要です。

健康な人を演じるために高価なウェアを買う必要はありません。

10分歩けばいい。

経営者らしく見せるために高級車に乗る必要もありません。

数字を見る。

学ぶ。

判断する。

約束を守る。

そういう行動を先にする。

見せるためではなく、自分の中で先に始める。

それが「Be」です。


大きな目標ほど、今日の行動を小さくする

理想の自分を考えると、大きな目標を立てたくなります。

10kg痩せる。

フルマラソンを走る。

資産を増やす。

ブログを成功させる。

新しい仕事を始める。

目標が大きいこと自体は悪くありません。

問題は、その大きな目標を今日一日で達成しようとすることです。

フルマラソンを目指しているから、毎日20km走る。

ブログを成功させたいから、一晩で10記事書く。

これでは続きません。

だから私は、

目標は大きくても、今日の行動は小さくていい

と思っています。

1km走る。

1ページ読む。

1記事の見出しだけ作る。

1,000円だけ積み立てる。

5分家族と話す。

小さいから意味がないのではありません。

小さいから明日もできます。


Be before Becomeは「継続」と相性がいい

日本には、

継続は力なり

という言葉があります。

私はこの言葉が好きです。

ただ、継続するには「何を続けるか」が必要です。

Be before Becomeは、その答えを作ってくれます。

理想の自分なら何を続けるだろう。

健康な人なら。

良い親なら。

学び続ける人なら。

お金を大切にする人なら。

良い仕事をする人なら。

そこから一つ選びます。

そして続けます。

大きな結果はコントロールできません。

でも、

今日どんな行動をするかは、比較的コントロールできます。

だから私は、結果より先に行動を見るようにしています。


結果が出ない時期にも価値がある

Be before Becomeの良いところは、結果がまだない時期にも意味を持たせられることです。

体重がまだ減っていない。

ランニングのタイムが伸びていない。

ブログがまだ読まれていない。

投資の成果がまだ小さい。

そんな時期があります。

結果だけを見れば、

「何も変わっていない」

と感じるかもしれません。

でも、

昨日も走った。

今日も記事を書いた。

今月も積み立てた。

家族との時間を取った。

そういう行動があるなら、何も変わっていないわけではありません。

結果が見える前にも、自分は変わり始めています。

私はそこを大切にしたいと思っています。


うまくできない日があってもいい

もちろん、毎日理想通りにはできません。

走る予定だったのに疲れている。

ブログを書く予定だったのに眠い。

勉強するつもりだったのに時間がない。

家族に優しくしたかったのに余裕がなかった。

そんな日はあります。

Be before Becomeは、自分を追い込むための言葉ではありません。

「理想の自分なら絶対に休まない」

ではありません。

むしろ、

長く続ける人なら、今日はどうするだろう

と考えます。

疲れているなら休む。

5km走れないなら10分歩く。

記事一本を書けないならメモだけ残す。

できなかったら翌日に戻る。

完璧な人になることではありません。

戻ってこられる人でいること。

それも一つの「在り方」です。


理想の自分を決める3つの質問

Be before Becomeを使うために、複雑な計画はいりません。

まず3つだけ考えます。

どんな人になりたいか

「何を持ちたいか」ではなく、

「どんな人でいたいか」

を考えます。

健康を大切にする人。

家族を大切にする人。

学び続ける人。

約束を守る人。

挑戦する人。

答えは人それぞれです。

その人なら今日何をするか

次に、行動まで小さくします。

「健康な人になる」では大きすぎます。

10分歩く。

水を一杯飲む。

夜更かしを一度やめる。

これならできます。

明日もできる大きさか

最後に確認します。

明日もできますか?

できないなら小さくします。

1時間読書が無理なら10分。

10km走れないなら2km。

毎日記事一本が無理なら一段落。

続けられるサイズまで小さくする。

これが重要です。


今日から始める「Be before Become」

今日、紙でもスマートフォンのメモでも構いません。

一行だけ書いてみてください。

「私は、〇〇を大切にする人でいる。」

たとえば、

私は家族を大切にする人でいる。

私は健康を大切にする人でいる。

私は学び続ける人でいる。

私は挑戦する人でいる。

そして、その下にもう一行。

「だから今日は、〇〇する。」

10分歩く。

本を2ページ読む。

息子と遊ぶ。

一つメモを書く。

一つだけ片付ける。

小さくて構いません。

むしろ小さい方がいい。

今日できる行動にします。


まとめ|なるのを待たず、今日からその人として生きる

人生には、自分ではコントロールできないことがたくさんあります。

いつ成功するか。

どれくらい収入が増えるか。

ブログがいつ読まれるようになるか。

大会でどんな結果が出るか。

すべて思い通りにはできません。

でも、

今日歩くか。

今日学ぶか。

今日家族を大切にするか。

今日一つ前へ進むか。

これは自分で選べます。

だからEvolve Worksでは、

Be before Become.

という考え方を大切にします。

なる前に、そう在る。

成功してから行動を変えるのではありません。

健康になってから健康的に暮らすのでもありません。

自信がついてから挑戦するのでもありません。

先に行動を変える。

先に理想の自分として、小さく生き始める。

その積み重ねの先に、結果があります。

人生はある日突然、大きく変わるものではないのかもしれません。

普通の日に選んだ小さな行動が積み重なり、

振り返ったとき、

「あの頃とは少し変わったな」

と思える。

私は、そんな変化の方を信じています。

今日すべてを変える必要はありません。

一つだけでいい。

あなたがなりたい人なら、今日何をしますか?

その一つを、結果が出る前から始めてみてください。

Be before Become.