何か新しいことを始めようとするとき、私たちは考えます。
失敗したらどうしよう。
お金が無駄になるかもしれない。
時間を失うかもしれない。
もっと良い方法があるかもしれない。
考えること自体は悪いことではありません。
むしろ、大切なことです。
問題は、考えることそのものが目的になってしまうことです。
調べる。
比較する。
準備する。
また調べる。
気づけば、一歩も動いていない。
そんな経験はないでしょうか。
私は何度もあります。
そして振り返ると、人生が前に進んだ出来事の多くは、
「全部わかってから動いた」のではなく、「少し動いたから次が見えた」
ものでした。
この記事では、なぜ考えすぎると行動できなくなるのか。
そして、考えるだけの状態から抜け出すために、私が大切だと思っている方法を紹介します。
考えることと悩むことは違う
まず分けて考えたいことがあります。
「考えること」と「悩むこと」は同じではありません。
考えるとは、次の行動を決めるために頭を使うことです。
たとえばブログなら、
「誰に向けて書くのか」
「何について書くのか」
「最初の記事は何にするのか」
これらを決めることには意味があります。
決まれば、次の行動に進めるからです。
一方で、
「誰にも読まれなかったらどうしよう」
「失敗したら恥ずかしい」
「もっと良い方法があるんじゃないか」
と同じところを何度も行き来しているだけなら、状況は変わりません。
私が一つの基準にしているのは、
「考えたあと、次に何をするか決まったか?」
です。
決まったなら、考えた意味があります。
何も決まらず、同じ不安に戻っているなら、考えることを一度やめた方がいいのかもしれません。
準備していると安心できる
考えすぎてしまう理由の一つは、準備していると安心できるからだと思います。
私も副業を始める前に、たくさん調べました。
本を読む。
動画を見る。
SNSで成功している人を探す。
もちろん、役に立った情報もあります。
でも今振り返ると、
「まだ行動しなくてもいい理由」を探していた時間
もありました。
調べている間は失敗しません。
挑戦していないからです。
でも同時に、何も始まりません。
知識を増やすことと、前に進むことは同じではありません。
ここを混同すると、勉強しているのに人生が変わらないという状態になってしまいます。
完璧な準備はできない
何かを始める前に、すべてを理解することは難しいものです。
なぜなら、実際にやってみないと分からないことがあるからです。
ブログもそうでした。
始める前は、
サイト設計はこれでいいのか。
記事の書き方は正しいのか。
SEOはどうすればいいのか。
いろいろ考えました。
でも結局、記事を一本も書かなければ何も始まりません。
実際に書いてみる。
公開してみる。
読み返してみる。
そこで初めて、
「ここは読みにくいな」
「タイトルを変えた方がいいな」
「サイトのこの部分を直したいな」
と具体的な問題が見えてきました。
始める前には見えなかった問題です。
だから今は、
完璧に準備してから始めるのではなく、
「始められるだけ準備したら、一度やってみる」
くらいでいいと思っています。
行動すると情報の質が変わる
本や動画から学べることはたくさんあります。
私も今でも使います。
ただ、同じ情報でも、経験する前と後では見え方が変わります。
たとえばランニング。
走る前なら、
「正しいフォーム」
「適切なペース」
「シューズの選び方」
についていくらでも調べられます。
でも実際に走ると、
このペースは自分には速い。
ここで疲れが出る。
この距離なら余裕がある。
といった自分だけの情報が手に入ります。
すると、次に調べる内容も変わります。
漠然と、
「ランニングについて知りたい」
ではなく、
「この問題を解決したい」
になるからです。
私はここに、行動する大きな価値があると思っています。
行動は答えをくれるだけではありません。次に何を調べればいいのかも教えてくれます。
私がブログを始めて分かったこと
このブログもそうです。
始める前は不安がありました。
本業があります。
家族との時間も大切にしたい。
限られた時間の中で、本当に続けられるのか。
考えれば、始めない理由はいくらでも作れます。
それでも始めました。
考えているだけでは何も変わらないと思ったからです。
そして実際に始めてみると、想像していなかったことをたくさん学びました。
文章だけではありません。
WordPress。
サイトデザイン。
SEO。
画像制作。
少しずつ必要なことが見えてきました。
もちろん、まだ完成していません。
今も試しながら直しています。
でも、それでいいと思っています。
もし始める前に全部覚えようとしていたら、おそらく今も準備をしていたでしょう。
必要なことを、必要になったときに学ぶ。
この方が私には合っていました。
不安はゼロになってから動くものではない
以前の私は、
「不安がなくなったら始めよう」
と考えることがありました。
でも、不安を完全になくすのは難しいものです。
やったことがないのですから、分からないことがあるのは当然です。
だから今は、
不安をゼロにすることより、小さく確認すること
を意識しています。
たとえば運動なら、いきなり毎日1時間やる必要はありません。
まず10分だけやってみる。
ブログなら、100記事の計画を立てる前に1記事書いてみる。
副業なら、大きなお金を使う前に小さく試してみる。
実際にやれば、
「思ったよりできそうだ」
となるかもしれません。
反対に、
「これは自分には合わない」
と分かるかもしれません。
どちらでも前進です。
小さな行動は、失敗を避ける方法ではなく、早く現実を知る方法でもあります。
行動した人だけが修正できる
私はこの考え方をかなり大切にしています。
行動した人だけが修正できます。
ブログを書いたから、文章を直せます。
走ったから、ペースを調整できます。
仕事で試したから、やり方を改善できます。
何もしていない状態では、まだ仮説しかありません。
これは日本でよく使われる「改善」という考え方にも近いと思います。
最初から100点を作るのではなく、
やってみる。
問題を見る。
少し直す。
またやってみる。
この繰り返しです。
私は人生でも同じだと思っています。
考える → 行動する → 修正する。
そしてまた考える。
考えることをやめる必要はありません。
大切なのは、考えることと行動することを交互に繰り返すことです。
考える時間にも期限をつける
とはいえ、何でも思いついた瞬間に始めればいいわけではありません。
お金。
仕事。
家族。
健康。
大きな影響があることほど、慎重に考える必要があります。
そこで私が意識したいのが、
「考える時間に期限をつける」
ことです。
たとえば、
「今日は30分調べる。そのあと一つ決める」
「今週中に情報を集めて、日曜日に判断する」
と先に決めます。
期限がなければ、情報はいくらでも探せます。
そして新しい情報を見つけるたびに、また迷います。
大切なのは、すべてを知ることではありません。
次の一歩を決めるために必要な情報を集めることです。
迷ったときは「戻せるか」で考える
もう一つ、私が使いやすいと思う考え方があります。
それは、
「この決断は、あとから戻せるか?」
です。
たとえば、
本を1冊読む。
ブログの記事を1本書く。
10分運動してみる。
新しい勉強を30分試してみる。
こうした行動は、うまくいかなければやめられます。
失うものもそれほど大きくありません。
ならば、長く悩むより試した方が早いことがあります。
一方で、大きなお金を使うことや簡単に取り消せない決断は、しっかり考える。
すべての決断を同じ重さで考えない。
これだけでも、考えすぎはかなり減らせると思います。
まとめ|考えるために動く
考えることは大切です。
私も、これからもたくさん考えると思います。
でも、考えるだけでは手に入らない情報があります。
それは、
「実際にやってみた自分の情報」
です。
だから私は、
「考えてから行動する」
だけではなく、
「考えるために、小さく行動する」
という順番も大切だと思っています。
今、あなたが考え続けていることはありませんか。
もしそれが簡単にやり直せることなら、今日すべてを決める必要はありません。
まず5分だけ。
まず1回だけ。
まず一つだけ。
小さく試してみる。
そして、そこで分かったことを材料にもう一度考える。
考える → 動く → 修正する。
この小さな循環を作るだけで、考えているだけだった時間が、少しずつ前に進む時間へ変わっていきます。


